こんばんは。
CLOVER11代目代表の竹田です。
今回は、なんとなく法務省のHPを見ていて目に止まった気になる情報を共有したいと思います!
「入管職員」と聞くと...
入管に面会活動に行くと、
被収容者の方から「若手の職員と仲がいいんだ」とか「職員が最近減った/増えた」などと、入管職員の話を聞くことが多くあるのではないでしょうか。
「よく話を聞くけど実際あんまり話したことない」という入管職員の方々は、少なくとも私にとって気になる存在です。 では、実際はどのような方々なのでしょうか。
見ていきましょう!!
入管職員は「入国警備官」
法務省のHP によると、入管職員の正式名称は「入国警備官」だそうです。
仕事内容を法務省は以下のようにまとめていました。
入国警備官は,法律に違反する外国人に対して厳正に対処し,日本の安全と国民生活を守るため日夜活躍しています。
ビシッとしたイメージが伝わってきます。
また、退去強制手続は令和2年に1万5000件以上行われたそうです。
入国警備官が退去強制手続を執った外国人は,令和2年中に1万5,875人にも及んでいますが,依然として不法残留している外国人は8万2,868人(令和3年1月1日現在)にも達しています。このような状況に対応するためにも,入国警備官の重要性がますます高まっています。
思いの外大きい数字で驚きました。
入国警備官の4大お仕事
同じ法務省のHP には、入国警備官の業務内容として以下の4つが挙げられていました。
1. 違反調査 入国警備官は,自ら得た情報や一般の方から寄せられた情報に基づき,出入国管理及び難民認定法に違反している疑いのある外国人を調査したり,必要な情報を収集します。これが「違反調査」です。 違反調査に際しては,外国人本人や関係者の出頭を求めて取調べを行うこともあります。
違反調査や取り調べを行うとのことですが、少し警察とお仕事が似ているのかな、と個人的に感じました。
2. 摘発 入国警備官は,違反調査の過程で必要がある場合には,裁判所の許可を得て,強制的に捜索等を行うことができます。 また,入管法に違反している外国人の存在が判明した場合には,主任審査官が発付する収容令書により違反者の身柄を拘束することができます。これらは通称「摘発」と呼ばれています。 摘発は早朝や深夜に及ぶことがあり,また,工場など危険な場所に赴く場合があるので,機敏な動きと瞬時の判断力が要求されます。
「入国警備官のお仕事は事務的な感じなのかな....」と思っていましたが、思いの外体力が必要そうで驚きました。
3. 収容 摘発により身柄を拘束されたり,また,自ら出頭した外国人で身柄を収容する必要がある外国人については,地方出入国在留管理局に設置された収容施設に一旦「収容」されます。 これらの施設を警備し,収容の手続を行い,収容中の処遇に当たるのも入国警備官の仕事です。収容された外国人は,入国審査官による違反審査を受けた後,退去強制すべきかどうかが決定されます。
ここがいわゆる「入管がブラックボックスだ」と言われる部分なのでしょうか。
違反審査をする段階で出てくるのが「入国審査官」なのですね。
4. 送還 違反審査の結果,退去強制令書が発付された外国人は,速やかにその国籍国などに送り返すことになっています。これが「送還」です。入国警備官は,これらの外国人を空港まで護送し,確実に我が国から出国させるための退去強制令書を執行します。 なお,直ちに送還できない外国人は,茨城県牛久市及び長崎県大村市に設置されている入国管理センターに収容されます。
送還をする際のお仕事は入国警備官だそうです。このような流れで被収容者さんは入管に来るのですね...!
こんな研修もするの⁉︎入国警備官の意外な姿
同じ法務省のHP には、入国警備官の研修内容も載っていました。
個人的に気になったもの2つを紹介します。
初任科研修 採用後は,地方出入国在留管理官署で若干期間勤務した後,研修施設において初任科研修を受けることになります。この研修では,全寮制で約3か月間にわたり,憲法・行政法・出入国管理及び難民認定法など,業務に必要な基礎的な法律知識や,外国語などの学科の学習をはじめ,武道訓練・逮捕術・拳銃操作訓練などの職務に直結した訓練が行われます。
拳銃捜査まで訓練するのは知らなかったので驚きました。
体力と研修をやり抜く気合が必要そうですね。
語学委託研修 語学学校の専門課程で英語,中国語などを学ぶ長期委託研修(3か月程度)のほか,勤務終了後に語学学校に通学する在勤地研修などが実施されています。
語学研修は、外国人の方々と接することの多い入国警備員ならではだと感じました。
どんな風に昇進するの?給与や勤務時間は?
昇進 入国警備官には,警守,警守長,警備士補,警備士,警備士長,警備長,警備監の7階級がある。
ちなみに、階級は警備監に近づくにつれて高くなるそうです。
お給料 入国警備官は,公安職として公安職俸給表(一)が適用され,一般の国家公務員より高い水準の俸給が支給されます。 例えば,高校卒業後,公安職俸給表(一)1級3号俸が適用され,東京都特別区内の官署に勤務する場合には,地域手当を含め208,080円(令和3年4月1日現在)が支給されます。
もちろん、扶養手当や通勤手当もでます。
勤務時間 1週間当たりの勤務時間は38時間45分(週休2日制)であり,1日7時間45分の勤務を行う場合と交替制勤務(昼間勤務と昼夜間勤務)を行う場合があります。
これは一般的な会社と変わらなさそうですね。
最後に
入国警備官についてまとめましたが、知らないことが多くまとめていて勉強になりました。